マスクフィットテストについて

金属アーク溶接などを屋内で継続して行う作業従事者を対象として、令和5年4月1日から、呼吸用保護具(防護マスク)が適切に装着できているかを確認するため、フィットテストの実施が義務化されました(1年以内ごとに1回)。

マスクフィットテストについて

概要

適切な呼吸用保護具(防護マスク)を選定するには、溶接ヒューム濃度測定の実施が必要です。
屋内・屋外にかかわらず、金属アーク溶接等作業に常時従事する労働者は、雇入れまたは当該業務への配置換えの際およびその後6か月以内ごとに1回の「金属アーク溶接等 健康診断(溶接ヒューム健診)」を受診しなければなりません。なお、従来からの「じん肺健康診断」の受診も引き続き必要です。

令和6年4月1日からは、作業環境測定においても、その結果が「第三管理区分」となり、作業環境管理専門家等への意見聴取を経て最終的に「改善が困難」と判断された事業場は、当該作業に従事する作業者についてのフィットテストの実施(1年以内ごとに1回)が義務化されます。

以下ダウンロードボタンより検査の概要を確認いただけます。

フィットテストの実施方法

定量的フィットテスト

専用の測定機器を用いて、被検者のマスクと機器を接続し、定められた動作や発声をしながら測定を行います。各動作におけるマスクのフィット具合を数値化し、総合判定がなされます。

※当協会では、JIS T8150:2021に準拠した短縮法(短縮定量的フィットテスト:約3分/測定)にて測定を行います。

定量的フィットテスト

定性的フィットテスト

被検者がマスクを装着した状態で専用のフードを着用し、そのフード内にサッカリンなど溶液を噴霧して、被検者が溶液の甘味などを感じるかで結果を判断します。

※当協会では、ご依頼をお受けしておりません

定性的フィットテスト

実施記録の保存について

保存期間は、3年間となります。

測定動画

フィットテスト(使い捨て式)

フィットテスト(半面式全面式)

測定時のマスクの準備について

使い捨てマスクの場合

新しいマスクを準備してください(マスクに穴を空けて測定を行うため、通常業務では使用できなくなります)。

フィルタ交換式マスクの場合

測定用のアダプタを準備してください。