インタビュー回答者様:
株式会社車多酒造 製造部 高橋 匡樹様
Q1:まずは、貴社の紹介をお願いします。
A:石川県白山市で日本酒(天狗舞・五凛)の製造・販売を行っております株式会社車多酒造と申します。
文政六年の創業から200年の間、飲む方の心を潤わせ、人と人をつなげるような、飲んで旨い酒を手造りで醸し続けています。
Q2:JFS-B規格の適合証明取得を目指されたきっかけは何ですか?また、当協会のコンサルティングを選ばれた理由は何ですか?
A:創業200周年の節目を迎えるにあたり様々な取り組みの一環として、食品安全・品質管理の体制を構築したいと考えていたところ、JFS-B規格を知り、地元に根付いて活動されていて実績もある石川県予防医学協会さんに依頼することにしました。
Q3:今回、当協会のコンサルティングを利用されて良かったことはありますか?また、貴社の中で何か変化を感じられたことはありますか?
A:講師の高宮さんには大変お世話になりました。JFS-B規格の要求事項、食品安全を確保する上での考え方など初歩的な内容から、より厳しい要求事項を含む規格に挑戦する場合を想定した応用的な内容まで丁寧に教えていただきました。
また、その内容を従業員に繰り返し説明するうちに、従業員全体の衛生意識が向上しました。
Q4:JFS-B規格の適合証明取得に取り組んでこられた中で、苦労したことはありますか?
A:まず、従業員への周知が大変だった記憶がありますが、一番は文書作成でした。弊社は製品の種類や製造工程のパターンが多く、それらをもれなく文書化し分析するのには苦労しました。
Q5:今回のJFS-B規格の適合証明取得によって、貴社のプラスになった点を教えてください。
A:食品安全のための管理ポイントが明確になったことです。どの工程が重要か、重要度はどれくらいか、それはなぜか、という考え方が全体に浸透したことで、自然と作業に対する疑問の声や改善提案が届くようになりました。 先ほども述べたとおり、全体の意識が向上したと感じます。
また、それまで口伝えで共有されていた手順・ルールを明文化することで認識を統一するとともに、新人教育にも活用できました。
Q6:最後に今回JFS-B規格の適合証明を取得されました。今後の抱負を一言お願いします。
A:食品事業者にとって、食品安全は当たり前の品質です。今後、更に厳しい規格への挑戦も視野に入れてマネジメントシステムの運用・改善を進めてまいります。
食品安全の担保のための取得でしたが、これを活用して色々な方面に日本酒をPRし、ひいては地域の発展の一助となる活動を展開していきたいと考えています。