インタビュー回答者様:
農事組合法人 富山干柿出荷組合連合会/富山あんぽ柿共同加工センター 理事 畑 俊成 様
農事組合法人 富山干柿出荷組合連合会/富山あんぽ柿共同加工センター様ホームページ
Q1:まずは、団体様の紹介をお願いします。
A:南砺市にあります農事組合法人 富山干柿出荷組合連合会/富山あんぽ柿共同加工センターと申します。
南砺市福光および城端地区で、約400年以上前から栽培している産地固有品種の柿である「三社」を原料とした干柿・あんぽ柿を出荷しています。
「三社」はその大きさと渋・甘味の強さを特徴としており、干柿は硬すぎず柔らかすぎず適度な歯ごたえを特徴とし、あんぽ柿は柔らかくて中身が半熟のゼリー状のため、より甘さを感じられるのが特徴です。
Q2:JFS-B規格の適合証明取得を目指されたきっかけは何ですか?また、当協会のコンサルティングを選ばれた理由は何ですか?
A:多くのお客様にご愛顧いただいている商品「富山あんぽ柿」のために、安心、安全でありたいと考え、取得を目指して取り組みました。
また、石川県予防医学協会様には、当組合の総会でHACCPについてご講演をいただきましたが、その講義がとても分かりやすく説明され、組合員からの評価が高かったためです。
Q3:今回、当協会のコンサルティングを利用されて良かったことはありますか?また、貴社の中で何か変化を感じられたことはありますか?
A:食品安全規格JFS-Bは、日本発の規格ということをお聞きしていましたが、それでも要求していることが理解しにくい箇所があり、また、特に「干柿・あんぽ柿」は年に2か月ほどの加工期間ということもあって現場が稼働していない状況で準備を進めざるを得ないなど、当初は適合証明が難しいのでは?と考えていました。
ところが、石川県予防医学協会さんに色々教わるうちに徐々に理解できるようになり、かつ、それが現場の実態に沿って教えていただいたので、従業員に割ける時間が限られている中、合理的な取組みが出来たことが良かったです。
Q4:JFS-B規格の適合証明取得に取り組んでこられた中で、苦労したことはありますか?
A:先程も少し触れましたが、なにぶんにも従業員が一丸となって取り組まないといけないことに対して現場が稼働していない上に時間が限られており、準備を進めてきた内容と実際の乖離が懸念されました。
ただ、こちらのスケジュールにも対応・繁忙期に入ってからもサポートいただきながら進めることができたのでなんとかクリアできたかと思います。
Q5:今回のJFS-B規格の適合証明取得によって、団体様のプラスになった点を教えてください。
A:食品安全に対して、職員の意識が向上し、「食品を扱う仕事」としての理解が得られたと思います。
従前は、食品安全のために何をすればよいかが分からなかったのですが、この規格は最低限必要なことを要求していて、どこへ向かえばよいかといった意味でも方向性が定まったと思います。
Q6:最後に今回JFS-B規格の適合証明を取得されました。今後の抱負を一言お願いします。
A:これはスタートだと思っています。食品安全の取り組みに終わりはないと思っているのですが、今回の取り組みで得た考え方を生かし、お客様の要望にしっかりと応えていけるような体制・ルール作りを続けていきたいと思っています。