インタビュー回答者様:
有限会社大根音松商店 専務取締役 園山芳生 様
Q1:まずは、貴社の紹介をお願いします。
A:七尾市にあります(有)大根音松商店と申します。昭和23年 初代社長大根音松が個人創業、昭和59年に(有)大根音松商店に改組いたしました。「なまこ」、「もずく」などをはじめ、能登産の食材からの加工、製造販売をいたしております。創業当初は、東京、大阪、名古屋などの卸売市場への出荷が中心でしたが、平成4年に本社工場を現在地に移転と同時に、『能登珍味 なまこや』を開設して広く一般のお客様にも商品を提供させていただいております。
Q2:JFS-B規格の適合証明取得を目指されたきっかけは何ですか?また、当協会のコンサルティングを選ばれた理由は何ですか?
A:主に主力商品である「なまこ」(乾燥なまこ)が高級食材として中国はじめ、東南アジアで取引が盛んであり日本国内においての同業他社との差別化を図りたいと考えました。取得することで、海外輸出にも優位に取り組めると判断しました。そのために、日本国産商品は安心、安全でかつ健康志向の商品でありたいと考え取得を目指して、取り組みました。
また、石川県予防医学協会様には、以前から細菌検査、栄養成分分析などで大変お世話になっており、また、これまでもたくさんのアドバイスなどいただき、信頼できるビジネスパートナーとしてお付き合いいただいておりました。
Q3:今回、当協会のコンサルティングを利用されて良かったことはありますか?また、貴社の中で何か変化を感じられたことはありますか?
A:まず、今回の認証取得の大きな狙いのひとつに従業員の意識改革がありました。
食品製造業者として、美味しい商品をお客様に提供することは勿論ですが、それ以前に何よりも安心安全な商品作りに取り組むことが企業としての正しい使命なのではと考えていました。
そんな折、認証取得はこの上ない絶好の機会でした。石川県予防医学協会の高宮様にご担当いただき親切丁寧にご指導いただきました。何分にも、初めての取り組みなので最初は戸惑いや不安がありましたが、コンサルティングを重ねるうちにお互いに打ち解けて、その不安も払拭されました。不明な点は、遠慮なく質問して、とても分かりやすくご指導いただき有意義な時間を共有出来ました。
その結果として、仕事に携わる従業員の安心安全な商品作りへの意識が以前よりも高まったと感じました。
Q4:JFS-B規格の適合証明取得に取り組んでこられた中で、苦労したことはありますか?
A:初めての経験ばかりなので、従業員への周知徹底や教育に時間を費やしました。大切なことは、決めたことを繰り返し行い、記録して習慣化すること。最初は、確かにわずらわしく感じましたが、従業員一人一人の努力により定着するようになりました。ただ、ハザード分析や様々な手順書の作成に時間を要しました。
Q5:今回のJFS-B規格の適合証明取得によって、貴社のプラスになった点を教えてください。
A:まず、従業員間のコミュニケーションが活性化され、より良い商品を作るための意見、提案が以前よりも聞かれるようになりました。自分たちが各々の仕事のやり方、処理の方法などを精査して個人のレベルアップに向けて取り組む姿勢が自然と見られるように感じています。
Q6:最後に今回JFS-B規格の適合証明を取得されました。今後の抱負を一言お願いします。
A:「能登産なまこ」、「もずく」など『能登の里山里海』の恩恵を受けた食材の商品開発に、これまで以上に注力して国内はもとより海外展開にも一層推進して、お客様に喜んでいただける商品作りに努めてまいります。