インタビュー回答者様:
総合グリーン科学科 食品科学コース 教諭 安川三和 様
総合グリーン科学科 食品科学コース 教諭 西前辰郎 様
Q1:まずは、貴校の紹介をお願いします。
A:石川県立翠星高等学校 食品科学コース
石川県立翠星高等学校は令和3年度に創立145年を迎える伝統ある全国有数の農業高校です(2000年に松任農業高校から翠星高校に校名変更)。総合グリーン科学科1学科を置き、2年次より食品科学コース・生物資源コース(農学分野・園芸福祉分野・生物工学分野)・環境科学コース(造園分野・環境設計分野)のいずれかを選択し、進路や興味・関心に応じた分野で専門性を高めることができます。
食品科学コースでは「食品化学」や「食品製造」といった座学だけではなく、食品の製造や製造した製品の成分分析を行い、座学と実習を結びつけた授業を展開しています。また、ほとんどの生徒が食品関係に就職・進学するため、地域イベントでの実習品の販売や小学生対象の食育教育、講習会を積極的に実施するなど、知識や技術だけでなく体力・忍耐力・コミュニケーション能力育成に力を入れ、食品業界の即戦力となる人材育成を目指しています。
Q2:JFS-B規格の適合証明取得を目指されたきっかけは何ですか?また、当協会のコンサルティングを選ばれた理由は何ですか?
A:本年6月1日に施行された改正食品衛生法に対応するためです。また、HACCPの7原則12手順のコンサルをお願いした際、石川県予防医学協会様よりご提案いただいたことがきっかけとなりました。せっかくやるのだから、適合証明という目標があった方が全員で協力して取り組めると思い、適合証明取得にチャレンジしました。
インターネットで石川県予防医学協会様のホームページを見てHACCPのコンサルをやられていると知り、お願いしようと思いました。
Q3:今回、当協会のコンサルティングを利用されて良かったことはありますか?また、貴校の中で何か変化を感じられたことはありますか?
A:川口さん(当協会担当アドバイザー)にとても熱心に教えていただけました。分からないところも口頭だけでなく、メールや電話でも対応していただき、とても助かりました。
コロナ禍による休校期間中に教員間でルール決めや、施設の清掃・補修、書類の作成を進めました。休校明けから授業に「座学」と「実践」両方を取り入れていく中で、生徒と共にルールを作っていくことができました。生徒・職員一丸となって取り組んでいく中で、生徒自身の衛生管理の意識が以前と比べてはるかに向上し、生徒の集中力も高まったと感じられます。
Q4:JFS-B規格の適合証明取得に取り組んでこられた中で、苦労したことはありますか?
A:書類作成が膨大な量となってしまったので、そこが一番苦労しました。また、施設外の整備として、側溝の溝さらいを行ったのが肉体的にとても苦労しました。
Q5:今回のJFS-B規格の適合証明取得によって、貴校のプラスになった点を教えてください。
A:製造における工程をマニュアル化していくことで一定の品質を担保することができ、しっかりと記録を残すことによって製品の安全性が裏付けされ、自信を持って本校の加工品を消費者の皆さまにお届けすることができるようになりました。
Q6:最後に今回JFS-B規格の適合証明を取得されました。今後の抱負を一言お願いします。
A:今後は他の加工品のラインでも適合証明を取得できるように目指していくとともに、これが本校のスタンダードとなるようJFS-B規格の維持と更なる発展を目指して頑張っていきたいです。